自堕落な天使達
第4章 *triangle*
車に乗ってからもナツはなかなか、
泣き止まなかった。
俺はナツの肩を抱いて……
……ナツにキスをした……
『……ッツ!……ヤッ!翔!
貴方にそんな事されたら……
今の俺は……』
珍しくナツが俺を突き放した。
……やっぱり、か……
……多分ナツは……
俺に惚れちまったな……
……だったら……
とことん惚れさせてやる!
技と遠ざけるなんて……
俺はそんなケチな、
人間じゃねーんだよ!
……ナツを……
とことん惚れさせて、
必ず一流のホストに育ててやる!
……それが……
NO1ホストの俺のやり方だ!
こんな美味しい人材を
潰してたまるか……
……ちょっと……
仕掛けてみるか……
俺は車を走らせた。
『……ナツ……
俺からまだ一度も、
命令出してなかったな?』
『……あ……』
『……今から……
聞いて貰うから!』
『……え?……』
『……ナツ……
やっぱり今日お仕置き!』
『……翔さん?……』
『……今から……
ホテルに行く!』
するとナツは静かに頷くと……
『……うん……
お仕置き、して?……
翔さん……』
……と、俺を見つめた……