スイッチ
第14章 はじめて。
逃げるようにバスルームから走ってきた俺は、冷蔵庫からビールを出して一気に半分ほど飲む。
N「ぷはっ・・・」
ドキドキしてる。
相葉さんたら、エロい雰囲気出しまくりなんだもん!
すっごいエッチな事してあげる、なんて・・・調子乗って言っちゃったよ〜
どうしよう・・・
とりあえず、猫耳っ。
最初から付けて驚かした方が良いよね・・・
急いで寝室に向かって準備をする。
N「・・・引かれたらどうしよう。」
シッポのパンツを履いて不安になる。
首輪も、付ける勇気が無い。
だって猫耳は冗談に出来てもこれは・・・
A「にのちゃーん?」
リビングから相葉さんの声が聞こえた。
ヤバイ!もう出てきたんだ!
明るい部屋だと恥ずかしいので、電気を消す。
急いで猫耳を付けて、シッポと首輪は・・・バスローブを着てとりあえず隠しておこう!!
バスローブを手にしようとした時、ガチャっと寝室のドアが開いた。
A「・・・にの?」
真っ暗で見えないみたい。
N「待って!・・・電気付けないで。」
A「え?」
バスローブは諦め、とりあえず布団に肩からくるまりシッポと首輪を隠した。
N「あの・・・ビックリすると思うんだけど・・・」
サイドテーブルの間接照明を静かに付けた。
近付かないと表情が分からないくらいの照明だ。
赤い顔は誤魔化せてるはず・・・
猫耳を付けた俺を見て、相葉さんは大きく目を見開いて驚いている。
A「にのちゃん・・・シッポ・・・」
N「え?!」
くるまった布団から、はみでる真っ黒なシッポ。
・・・隠せてなかった。
A「にの・・・ホントに猫だったの?」
N「はい?」
恐る恐る近付いてきた相葉さんが、猫耳に触れた。