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スイッチ

第16章 不安たくさん。


S side


S「・・・で、結局1日イチャイチャしていたと。」


N「うん♡」


先週の、ニノ泣き過ぎ事件(智くん命名)で別れの危機があった2人。
その後は激甘ライフのようだ。


心から良かったと思う。
思ってるけど・・・


S「だからオブラートに包めっての!!」


N「えー?面白くないじゃん。」


赤裸々にラブラブぶりを語られて、俺はどうすりゃ良いんだよ!
俺の反応で遊んでるんだろうけど!


S「疲れるー。」


N「ひど!相葉さんはもっとワガママでも何でも言えって言ってくれるのにー。」


S「そりゃ恋人の話ならどんなんでも聞くだろうよ。」


N「へぇ?翔さんって恋人に甘いの?」


S「当たり前だろ、激甘だっつの。」


意外そうに言うニノに、ちょっと見栄をはってみた。
・・・正直、今までの彼女はあまり甘えてくるタイプじゃなかったし、俺も甘えたりなんかしないから激甘なカップル生活をした事は無いんだけど。


N「ふーん・・・まぁ、興味無いけど。」


S「ぅおい!ヒドイな!」


クスクス笑うニノは、ブークレーの黒いニットカーディガンの袖で口元を隠す。
笑う時のニノの癖なんだけど・・・


S「そういえば、珍しい格好だな。」


寒がりなくせに、毛玉がつきやすそうで嫌だと基本モコモコの素材はあまり着ないニノ。


N「・・・相葉さんがくれた。」


S「へぇ、黒ってニノのイメージじゃなかったけど、似合ってるじゃん。」


・・・・・黒か。


黒?



少し恥ずかしそうにしてるニノを見て、分かってしまった。


S「・・・俺らからのプレゼント、気に入って貰えた訳ね。笑」


N「・・・まぁ、ね。」


真っ黒な猫耳を連想させる、可愛らしい黒のニットは、華奢なニノに良く似合っていた。


S「愛されてんなぁ。てかエロい奴だなぁ雅紀は。」


N「・・・翔ちゃんのバカ。想像しないでよ?!」


あら、二宮さん真っ赤になっちゃったよ。
最近、雅紀の呼び方がうつってるのか、たまに俺を翔ちゃんと呼ぶニノがなんだか可愛らしい。


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