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スイッチ

第16章 不安たくさん。


S side



こんな真っ赤になったニノと一緒にいる場面を雅紀に見られたら、またやいやい騒がれるんだろうなぁ。
なんて思っていると、ガチャッとドアの音。


デジャブ?!
恐る恐る振り返ると、雅紀ではなく松潤だった。


M「おはよう・・・何??」


S「なんだ松潤か・・・」


N「潤くんおはよー。」


俺の反応に怪訝な表情だったが、特に気にした様子もなくソファに腰を下ろす。
朝の松潤はあまり機嫌が良く無いので若干怖い。


S「あっ、松潤!俺らのプレゼントの猫み、」


話題を振ろうとした所で、ニノに口を塞がれる。


N「潤くんっ、翔さんって恋人に激甘なんだって!
意外だよね?!」


はぁ?!何言ってんだニノ!!
誰が興味あるんだってのそんな話!!


S「てか意外って何だよ!」


N「え、だって翔さん頼りにはなるけど、恋人だからってあんま甘やかしたりしなさそーだもん。」


・・・確かにそうかも。


ってそうじゃなくて!!
んな話どうでも良いんだって!!



M「・・・翔くん、彼女いるの?」


S「え?」


読んでた雑誌を閉じて、ジッと松潤がこっちを見ている。
まさかこの話題に食いつくとは。


S「いねぇけど・・・」


M「・・・・あっそ。」


再び雑誌を捲りだした松潤は、それから1回も俺を見ることはなかった。
怒ってる・・・?


なぜだ。
怒らせるような事をした覚えは無い。


雅紀と智くんが来ても、挨拶をした以外では口を開かずただ静かに雑誌を捲る松潤が心配になった。
体調悪そうには見えないけど・・・


S「なぁ、ニノ。松潤怒ってるよな・・・?」


何でだと思う?とニノに助けを求めるが、


N「・・・うぅ〜ん。」



難しい顔をして、それ以上何も言わなかった。

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