スイッチ
第3章 会いたい。
朝早くからの仕事を終え、移動中。
届いたメールに思わずニヤける。
“ 俺も会いたい。さみしいよーにのちゃん。明日、俺終わるの遅いけど、終わったらにのん家行くよ!”
でも・・・相葉さんは収録後にまだ仕事あるのか。
ムリ・・・してないかな。
ワガママじゃないかな?
“ ムリだったら良いよ!また今度で。”
全く本心じゃないメールを返す。
N「はぁ・・・・・・。」
すると、すぐに返信が返ってきた。
“ これ以上にのちゃんに会えない方がムリ!!!!!!!”
N「ぷっ・・・」
ビックリマーク多すぎだろ。
大野さんの言ったとおりだ。
やっぱり、俺らは一緒の気持ちだったんだね。
“ 俺もムリ。キスしたい。”
付き合いたてなんだから、このくらいのラブラブメール、良いよね?
“ にのちゃんのバカー!明日まで我慢できなくなっちゃうじゃん!!”
N「ふふふ♡」
“今日何時に終わんの?”
N「え?」
もしかして・・・今日、会える?
・・・しまった。
先輩俳優と飲みの約束なんかするんじゃなかった。
“ 俺今日もロケで遅くなるんだけど、会いに行く。”
返信する前に、次々と相葉さんからメッセージが届く。
そんなに会いたいって思ってくれてるの??
N「相葉さん・・・」
俺も会いたいもん。
先輩には謝って、飲みは別の日にしてもらおう。
“ 待ってる。”
一言返した所で、次の仕事先に到着した。
ドキドキしてる。
なんだよ、俺の意見聞かずに一方的に会いに行く、なんてさ・・・
強引でカッコ良いじゃん・・・
最近特に忙しい相葉さんに遠慮してたけど、甘えて良いのかな。
今日はたくさんキスをしてもらおう。
エッチな事だって・・・
昨日の妄想が頭をよぎって、ますます鼓動が早くなる。
会えるまではまだ半日以上あるんだ。
今からこんなにドキドキしてたら、相葉さんに会う頃には疲れ切ってそうだ。
N「そん時は相葉さんに文句言ってやろう・・・」
責任取って甘えさせろってワガママ言ってやるんだ。
ニヤける顔を何とか気合いで締め直して、仕事に向かった。