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スイッチ

第20章 憧れ?好き?



M side


収録が終わり、軽い足取りで楽屋へ戻る。
そういえば、あんなに眠かったのに今は頭がスッキリだ。


やっぱ甘いジュース飲んで元気出たのかな?


M「・・・あれ?飲んでねーか。」


翔くんにあげたんだった。
資料を睨んでる翔くんが疲れてそうに見えたから・・・


甘いジュースを飲むか分からないけど、渡そうかどうか悩んでたら翔くんからくれって言ってくれて。


M「ちょっとは疲れ取れたかなー。」


司会進行の仕事が多いから、大変だよな翔くんって。
頭良いのって羨ましいわ・・・


ってまた嫉妬。
ホント情けねーな、俺。





・・・ん?
自販機の前に翔くんがいる。


手にしてるのは、楽屋で俺があげたのと同じジュースだ。


S「お、お疲れー。」


M「お疲れ。それ気に入ったの?」


同じジュース買うなんて可愛いとこあるんだな。笑



S「違うよ、お前に。」


M「・・・俺?」


S「さっきお前の取っちゃったから。」


ハイ、と俺の手にジュースを乗せた翔くん。
手が触れて、なぜか胸が騒ついた。


S「しかし良くそんな甘いの飲むね!
飲んだ瞬間甘過ぎてビックリしたわ。笑」



M「なんか寝不足で甘いのん飲みたかったんだよ!
普段はこんなガキみたいなの飲まねーし。」


S「ぶっ・・・ふははは!別にガキ扱いした訳じゃねーって。笑
なに拗ねてんだよ。」


豪快に笑う翔くん。
翔くんの笑い方って好きだな。
ホントに楽しそうでまわりもつられて笑顔になる。


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