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スイッチ

第22章 苦くて甘い。



S side



S「前松潤と話しただろ?そん時聞いたんだ。
雅紀やニノが俺と仲良くて羨ましいって。嫉妬してたのかもって。」


N「潤くんが・・・そうなんだ。」


嬉しそうに頷いて聞くニノ。


S「正直、最近松潤に嫌われてんのかと思ってたからすげー安心してさ。
俺の後くっついてた頃と変わってねーなって。
お兄ちゃん大好きな弟って感じ?」


N「弟・・・」


S「ガキっぽいっつーか、可愛いとこあるよなー、松潤。笑
でも、あそこまで怒んなくても良いのに・・・」


N「・・・・・あ、そう。」


S「ニノ?」


急激にローテンションになったニノが、また手で顔を覆った。



A「おはよーーー!!
え、なんかみんな暗い!!」


S「雅紀!!」


この良く分からない状況に、明るい雅紀の登場は有難い。
雅紀がすぐに感づくくらい、いま楽屋の空気は微妙だ・・・


A「松潤も泣きそうな顔してたけど・・・何かあったの?」


N「相葉さん、おはよ・・・
ちょっと潤くん見てくるわ。」


A「え、ちょっとにの、」


楽屋を出て行くニノを、雅紀が心配そうに見つめる。




A「・・・どうしたの?」


S「分かんねぇんだよ〜、ニノと松潤が何か怖いんだよ〜、」


雅紀に泣きつくと、よしよしと頭を撫でられた。


A「あはは、あの2人怖いもんねぇ。」


笑顔で言う雅紀に何だか心が癒される・・・
優しさに飢えてるよ俺!!


S「雅紀ぃ〜!!」


ガバッと抱き付くと、よろけながら雅紀がさらに笑う。


A「翔ちゃん重いよー!!」


O「おお・・・なんか珍しい光景。」


S「てか智くんも黙ってないで助けてよ!」


O「え、俺必要だった?」


ふにゃりと笑ってソファで寛ぐ智くん。
怒りんぼの末っ子たちが居なくなった今、ここには癒ししかない・・・!


S「智くーん!!」


今度は智くんに抱き付きに行くと、雅紀が笑い転げる。


A「翔ちゃんが何か壊れてる!」


智くんと俺も爆笑して、楽屋の空気が明るくなった事にホッとしたけど・・・


松潤、大丈夫かな。


泣きそうな顔してたという雅紀の言葉が気になって仕方なかった。





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