
スイッチ
第22章 苦くて甘い。
A side
M「・・・何すんだよっ!」
A「本気出しゃ俺が1番力あるんだからな?!
無駄な抵抗すんなっての!!」
S「・・・どうしたんだよ、雅紀。」
A「どうしたじゃないよ!!
何だよさっきの収録!!
みんなバラバラじゃん!!」
SMN「「「・・・・・・・。」」」
A「黙らない!!」
N「ゴメンなさい・・・」
M「・・・悪かった。」
S「いや、俺が悪い。」
A「・・・・・・・。」
・・・・・この後どうしよう?
これ以上説教続ける自信ない。
やっぱ俺こういうの向いてないよ!!
A「・・・続きはおーちゃんどうぞ!!」
O「まじか。」
やっぱこういう時はリーダーだよね?
にのちゃんと翔ちゃんと松潤が、神妙な顔でおーちゃんを見る。
O「みんな仲良くな。」
A「そう!仲良くね?!」
S「すげーシンプル!!」
N「2人とも柄じゃない事するから・・・」
・・・確かに。
でもにのちゃんと翔ちゃんが笑ってくれてホッとした。
M「・・・離してよ。」
S「ああ、悪い、」
翔ちゃんに支えられたままだった松潤が、小さい声で言って立ち上がる。
M「・・・リーダー、相葉ちゃん。
今日はゴメン。
ちょっと頭痛くて・・・もう帰らせてもらうわ。」
A「え?!大丈夫?!」
M「大丈夫だよ、ちょっと疲れ溜まってるだけ。」
力無く笑って言う松潤。
何でそんな泣きそうな顔で笑うんだよ・・・
S「おい、潤・・・」
M「・・・2人もゴメンな。
じゃあ、また仕事で。」
O「・・・何かあったらいつでも連絡して来いよ。」
M「しねーよ。笑」
O「冷てぇな。笑」
いつも通りっぽい雰囲気を演じる松潤を、翔ちゃんが心配そうに見つめていたけど・・・
松潤は少しも翔ちゃんを見ようとしなかった。
