スイッチ
第5章 素直になれるスイッチ。
A side
にのが、俺の為に可愛いエプロン姿で料理を作って待っていてくれた。
最高すぎる!!
だってさ〜、急に会う事になったのにこんな用意してくれたんだよ?
愛を感じるよね。
ホントはすぐにでもギュってしてチューってして押し倒したいけど、がっつかないがっつかない・・・。
俺、紳士だから!!
美味しい手料理に感動しながら食べていると、にのにジーーーっと見られてた。
A「美味しいよ、にのちゃん♡」
N「・・・どーも。」
くふふ、照れてる照れてる♡
でもホント美味しい。
にのは器用だから何でも出来るけど、こんなに料理上手だなんて知らなかったなぁ。
A「それにしても、今日にのが空いてて良かった!
何時頃仕事終わったの?」
N「今日は早かったんだよ。19時には終わった。
ホントは、そのあと先輩と飲む予定だったんだけどさ、」
A「え?!」
N「あ、でもいつでも飲み行けるし大丈夫だよ?」
先約に割り込んじゃったのか・・・
A「ごめん、言ってくれたら良かったのに・・・俺とは明日でも良かったんだし。」
N「だから別に大丈夫だって。」
A「でも、先輩との飲みをドタキャンなんて、にのらしくない・・・良かったの?」
俺のワガママのせいで、先輩との関係が悪くなったらどうしよう。
なんて考えてると、にのがジトっと俺を睨んだ。
あ、マズイ。