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スイッチ

第22章 苦くて甘い。



俺が余計な事言ったせいで、最悪の状況になってしまった・・・


潤くん大丈夫なのかな。
本当に顔色が良くなかった。



N「俺、やっぱ潤くん追いかけてくる。」


O「ニノ。」


N「俺のせいで潤くん、」


O「落ち着けって。」


無理だよそんなの!!
潤くんは繊細なんだ。
ムリヤリ気付いてしまった気持ちに、絶対混乱してる。




A「ただいまー・・・翔ちゃんも、だいぶ参ってるね。」



次の仕事へ向かう翔さんを、トイレのついでだと見送ってきた相葉さんが戻ってきた。



N「潤くん、自分の気持ちにまだ気付いてなかったんだ。
それなのに・・・俺がかき回して翔さんまで傷付けちゃって・・・」



何やってんだろう、俺・・・
呟いた俺を相葉さんが抱き締めてくれる。



N「甘やかさないで・・・辛いのは2人なのに、1番悪い俺が優しくされるなんて不公平だ。」



押し返した俺を、呆れた顔で相葉さんが見つめる。



A「時々にのってバカだなぁと思うよ。
そういう所も可愛いけどね。」



溜め息まじりに笑って頭をポンポンとされて、視界が滲む。
泣いたらダメだ。



O「今回の事は仕方ないっちゃ仕方ない。
ニノが松潤をほっとけないのも分かるしな。」



N「2人の事は静観するつもりだったのに・・・
もう俺ほんとバカ・・・」



O「ニノは相葉ちゃんにベタ惚れで、苦労したもんなぁ。」



N「うん。」



A「・・・・・・・。」



O「頑張って素直になって、相葉ちゃんをオトしたんだもんなぁ。」



N「うん・・・って何言わせてんの?!
お前もニヤけてんじゃねーよ!」



A「だって〜♡」



O「松潤も、お前らみたいになりゃ良いな。」



A「でも、ビックリするくらい鈍いよね、翔ちゃん。」



N「・・・・・。」



O「ニノより苦労するかもな。」



N「俺10年かかったんだけど・・・」



O「・・・頑張れ、まつずん。」



言えてねーよ。



O「とりあえず、ニノ。
お前は翔くんにこれ以上噛み付くな。
相葉ちゃんと俺が面倒見るから。
お前はまつずん担当だ。」



だから言えてねーって。





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