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スイッチ

第24章 夢の続きを、いつか。




カーテンが少し開いている。
隙間からこぼれる朝日の眩しさに、顔を顰めた。



俺はカーテンを締め忘れたりしない。
早く起きた相葉さんが、窓の外を見たときに開けて、中途半端に締めたんだろう。



ぴっちり締めろって何回も言ってんのに・・・
遮光カーテンの意味がねーじゃん。
寝返りを打って、今度は腰の激痛に顔を顰める。



N「・・・いってぇ。」



瞬間、昨夜の情事を思い出した。
・・・ヤバい。
俺、とんでもない変態だったよな?



どんな顔で会えば良いんだ・・・



てか何で相葉さんいないの?
風呂入ってんのかな?



・・・昨日脱いだスウェットが無い。
遠くから、かすかに洗濯機のまわる音が聞こえてきた。



N「・・・・・・・・」



ベトベトになったシーツもまとめて洗ってくれてるんだろうな。
きっと朝ごはんも用意されてる。
エッチの翌日は、こうやって甲斐甲斐しく俺の世話をしてくれる相葉さん・・・



嬉しいけど、なんだか恥ずかしくて擽ったい気持ちになる。



N「・・・着てたやつまで洗うなよ。
裸でリビングまで来いっての?」



薄手のブランケットにくるまり、ベッドから降りようとした時に首元がキラリと光った。



N「・・・なに、これ。」



太陽の光に反射して、キラキラと光るシルバーのネックレス。
品の良い細長いデザインのプレートには、小さく“M”と刻印されている。



これ、相葉さんが・・・?
きゅっと握りしめる。
こんなプレゼントらしいプレゼントは、相葉さんと付き合ってから初めてだ。



でも、誕生日でもないし、記念日でもない。
どうして・・・



ガチャっとドアの音がして、思わずくるまってるブランケットでネックレスも隠して後ろを向いた。



A「あれ、起きてたんだ!」



N「お、おはよう・・・」



A「にのちゃん・・・それわざと?」



N「え?」



振り向くと、腕を組みながら困ったような笑顔で俺を優しく見つめる相葉さん。
カッコ良い。
というか、わざとって・・・何が?




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