スイッチ
第7章 櫻井くんの災難。
S side
楽屋に1番乗りした俺は、新聞を広げながら溜息をついた。
こないだの雅紀からの相談を受け、どうしたものかと悩んでいるのだ。
ニノにそれとなく聞いてみると言ったものの・・・
正直俺に出来る事なんか何もないぞ?
『やぁ、二宮くん!尻の具合はどうだい?!』
なんて聞いたらニノに殺されるだろうし・・・
泣く程痛かったんだ。
先に進むには、なかなかハードルが高いんじゃないだろうか。
なぜノーマルの俺が男同士のセックスについて悩まねばならんのだ。
いや、雅紀とニノだってノーマルだったから悩んでるんだよな・・・
これまでも散々悩んできて、性別を越えてやっと結ばれた2人なんだ。
力になってやりたい。
でもなぁ、何のアドバイスも出来ないし・・・
そもそもニノがどう思ってるかが分かんねぇしな。
S「やっかいな案件だ。」
AN「「なにが?」」
S「うおぉぉっ!!」
A「おはよー翔ちゃん♪」
N「おはようございます、朝から相葉さん並みにうるさいですね、翔さん。」
A「どーゆうこと?!」
N「そのまんまの意味しかないだろっ。」
朝っぱらからキャイキャイ騒ぐカップル。
仲良いなぁ。
てか2人で一緒に来たのか??
あまりにじっと見ていたからか、ニノが視線に気付いた。
N「なによ。」
S「いや、仲良いなぁと思って。2人揃って来るなんて珍しいじゃん。」
途端にポッと頬を染めるニノ。
お??