スイッチ
第7章 櫻井くんの災難。
S side
N「・・・・ふふふ。」
だいぶ酒がまわってるんだろう。
飲み始めてから、雅紀の事を延々惚気ては変な笑い方をしている。
S「お前さ、大丈夫?」
こんなに酔わせてたら、帰ってきた雅紀に怒られるよ絶対・・・
N「あーばさんってホントに優しいし可愛いの。」
S「ハイハイ、雅紀はニノに惚れまくってますからね。」
N「俺、そんな相葉さんを好きになったんだけどね・・・?」
S「ハイハイ。」
N「満足出来ないの。」
S「・・・・・え?」
ビールの缶を握り締めたニノが泣きそうな顔で俯いている。
満足できない?雅紀に?
S「散々惚気てるじゃん・・・ラブラブなんだろ?」
N「ラブラブだよ?俺がエッチ出来なくても、気持ち良くさせてくれるし。」
S「ニノは・・・シたくないのか?」
雅紀と、やっぱりそこですれ違ってるのか?
満足出来ないって何だ??
俺の頭はハテナでいっぱいだ。
N「シたいに決まってるじゃん!」
S「へ?」
ああ、そうなんだ。
なんだよ、雅紀何の心配もいらないじゃん!
N「でも・・・痛いんだもん。」
S「・・・だよな。」
そうだ、ニノ男だった。
やっぱりニノの悩みはそこかぁ・・・
S「う〜ん・・・でも、どうしたら良いのか・・・、」
N「それはどーでも良いの。1人でたまに練習してるし。」
S「は?!」
どーでも良い?!
てか1人で練習って?!
N「やっぱ痛いもんは痛いんだけど、こればっかりはね・・・仕方ないじゃん?」
ケロっというニノにどう反応して良いのか分からない。
じゃあ、何に悩んでる?
S「ニノ、俺ぜんっせん分かんねぇ・・・雅紀の何が不満なんだ?」
降参だ。
ハッキリ言ってもらわないと一生分かりそうにない。
N「・・・スイッチがね・・・押されたの。」
S「・・・は?」
N「今まで俺自身も知らなかった、スイッチがあったんだよ・・・」
何の話だ・・・?
N「翔さん、俺・・・
どMの変態なの。どうしたら良い??」