スイッチ
第7章 櫻井くんの災難。
S side
久々に来るニノの家。
昨日ここで雅紀とラブラブしてたのかぁ、と思うと何だかソワソワして落ち着かない。
N「また何か変な想像してるでしょ・・・。」
ニノがビールやつまみを用意しながら、呆れたように言う。
S「へ?!・・・いやいや!何も?」
N「知ってるんでしょ?
俺達が“まだ”だって事。」
S「え?!」
雅紀、俺に相談した事言ったのか?
N「相葉さんからは何も聞いてないいよ?ただ、こないだ翔さんと飲みに行ったって聞いたんで。相談かなんかされたんでしょ。」
S「・・・さすが。勘が良いな。」
ニコッと笑って、俺との距離を詰めるニノ。
N「だからさ、どうせだったら俺の悩みも聞いてもらおっかなぁって・・・ね?」
S「なるほど。
そりゃ、まさ・・・相葉くんの相談も受けた俺に話をするのが1番要領が良いわな。
賢いヤツだなぁ、ホントに。」
N「ふふふ、良いって雅紀で。
頼りにしてるんだもん、よろしくねお兄ちゃん♡」
S「ま、とりあえず乾杯だな。」
喉が渇いていた俺は、グラスに注がれたビールを一気に半分ほど飲んだが、ニノを見て驚いた。
一気飲み・・・?!
N「ぷはっ・・・」
S「ちょ、ニノ!珍しいなお前が一気なんか・・・」
あまり酒に強くないニノは、いつもチビチビ飲むタイプだ。
N「相葉さんが帰ってくるまでそんなに時間がある訳じゃないし。
いくら俺でもシラフで話せる事じゃないの!」
そう言いながら、2本目のビールはグラスに注ぐことなく缶のまま一気に飲み干す。
S「おいおい!無茶すんなよ!」
N「うぅ・・・苦し・・・ホラ、あなたもピッチあげなさいよ!」
キッと俺を睨み、さらにビールに口を付けるニノ。
まじかよ・・・