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スイッチ

第7章 櫻井くんの災難。


S「俺別にSじゃないけど・・・お前ならイジメて泣かせてみたいかも。」


N「えー?ふふふ♡どんな風にイジメてくれるの・・・?」


その体勢のまま、上目遣いになったニノの可愛い瞳に、吸い込まれそうになった。
・・・なんだ?マズイぞ!!


S「雅紀は・・・お前と、その、セックスしたいって・・・俺に言ってたよ。
でも、痛い思いさせたのを気にしてるんだ。」


このままニノと目を合わせてるとヤバイ気がして、俯きながら話す。
落ち着け俺。


S「優しくしてるのも、お前を傷付けたくないからだろ。
だから、1回ニノから積極的に・・・っ?!」


気付けばニノの顔がすぐ近くにあって驚いた。
四つん這いでコッチに寄ってきたニノは、胡座をかいて座っている俺の足に手を乗せニッコリ笑う。


N「ありがとう、翔さん・・・大好きー♡」


S「えっ・・・ニノ、」


ニノの体重が乗っかってきたかと思うと、唇に柔らかい感触。


S「?!」


N「えへへー♡」


そのままギュっと抱きつかれたが、どうして良いか分からず固まったままの俺・・・


ニノとキスしちゃった・・・?



その時、ガチャっと音がして
ますます俺は固まった。



嘘だろ・・・
まさか・・・



A「・・・翔ちゃん??」



リビングのドアに手を掛けたまま、呆然と立つ雅紀が居た。

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