スイッチ
第7章 櫻井くんの災難。
*N side*
N「まーくんっ♡♡♡」
相葉さんが帰ってきた!!
ああ、数時間ぶりに見る相葉さんはやっぱりカッコ良い・・・♡
飛び起きて相葉さんに走り寄ろうとした時、「ぐえっ!」と変な声が聞こえた。
N「・・・翔さん?」
踏んづけてしまったみたいだ。
N「あ、痛かった?ゴメンね♡」
S「ちょ、ニノ・・・」
何か言いたそうな翔さんを放って、相葉さんに飛び付く。
N「お帰りなさい相葉さん♡
お腹空いた?今日は作れなかったんだけど、お惣菜買ってるから食べる?
それとも先にお風呂にする?」
複雑そうに苦笑いをしてる相葉さん。
なに・・・?
N「どうしたの?」
振り返ると、翔さんも気まずそうな表情・・・
あれ・・・?
ちょっと待って、さっき俺・・・
翔さんに何した?
抱き付いて、
キスも・・・した?
それから相葉さんが帰ってきて・・・
A「ただいま、にの。
翔ちゃんと何してたの??」
・・・どうしようっ!!
ユックリ相葉さんの方へ顔を上げると、怒ってる表情では無かったけど、いつもの優しい笑顔でも無かった。
S「雅紀・・・、」
A「大丈夫だよ?翔ちゃん、何してたか聞いてるだけ。」
怒ってる・・・
シンと静まり返った部屋のせいで、自分の心臓の音がやけに大きく聞こえて嫌だ、うるさい。
A「にの?」
ビクッと肩が震える。
N「ご、ごめんなさ・・・い。」
A「・・・・・・・」
N「翔さんに相談乗ってもらってて・・・それで・・・聞いてもらえて嬉しかったから。
ギュって抱き付いちゃって・・・」
泣いたらダメだ。
必死に涙を堪えて喋るせいで、声が震えて情けない。
A「・・・ふーん。相談乗ってくれたら誰にでも抱き着くんだ?」
N「ちがっ・・・」
そんな訳ない!
俺は、相葉さんに抱き付いた。
抱き返してくれない相葉さんに、俺はいよいよ涙を堪えらえきれない。