スイッチ
第2章 櫻井 翔という男。
S side
お?珍しい。
仕事の合間、相葉くんからメールがきていた。
S「あいつからこんな急な誘い、久しぶりだなぁ。」
昔は家の行き来もしていたが、最近はめっきり減って
ユックリ話す機会もなかった。
今日は早めに上がれそうだし、飲みに付き合ってやるか。
すぐにあいつの好きそうな店の個室を予約し、
“ 21:00に迎えに行く。”
と短い返信をして仕事に戻る。
ニノの事かな・・・?
仕事を終え、マネージャーに相葉くん家まで送ってもらう。
S「もしもーし、まさきくーん?
下で待ってるから。
もうタクシー呼んでるから早く来てねー。」
電話で告げれば、急いで相葉くんがエントランスに出てきた。
A「翔ちゃん!ほんとに家まで迎えに来てくれたんだ!ビックリしたー!」
夜だってのに、コイツの笑顔はいつでも爽やかだ。
S「車で来ようかとも思ったんだけど、せっかくだから飲みたいしね。」
A「モチロン!!今日は飲むぞー!!」
はしゃぐ姿が昔から変わらなくて可愛い。
まさかニノの彼氏になるとはねぇ・・・
人生分からないものだ。
A「翔ちゃん!早く早くー!出発ー!」
さて、可愛い弟の話を聞いてやるか。
手招きしてる相葉くんを追いかけて、タクシーに乗り込んだ。