
スイッチ
第2章 櫻井 翔という男。
S side
完全個室の静かな店内。
最近俺のお気に入りの店だ。
A「俺が誘ったのに、店とかお迎えとかありがとう。」
こういう、ちょっとした事でもお礼を言えるのって相葉くんのスゴイ所だ。
ニノもそんな素直な所に惹かれたのかな。
しかし、飲みはじめて数十分。
あきらかに相談したそうな雰囲気を出すものの、なかなか切り出さない。
言いにくい事なのか?
それなら・・・
S「今日は嬉しいよ、久々に雅紀に誘われて。」
A「その呼び方!懐かしー!!」
S「だろ?何で相葉くんって呼ぶようになったと思う??」
A「えー?大人になったから?」
S「ニノだよ。」
キョトンとする雅紀。
S「昔ニノにさ、翔さんだけ何で相葉さんを名前で呼ぶのって拗ねられたんだよ。」
A「ええ?!それいつの話?!」
S「結構前だよ。あいつ、お前に対しては独占欲すごいよな。
俺らメンバーにもヤキモチ妬くんだぜ?
あんなに惚れられて羨ましいよ。」
A「うひゃひゃ、呼び方変えさせるなんて、ウチの姫がワガママ言ってゴメンね♡」
ニノの話をする雅紀が、本当に嬉しそうに笑うから
今日の相談はネガティブな事ではなさそうだとホッとする。
S「ニノの話なんだろ?今日。」
A「聞き出し方がスマートすぎるよ、翔ちゃん。」
くふふっと笑って、
少し俯いた雅紀。
A「あのさ・・・」
S「うん。」
A「にのちゃんとエッチしたいんだけど、どうしたら良いと思う?」
・・・・・・・・・は?
S「知らねーーーーよっ!!」
