スイッチ
第9章 ひとりで。
N「・・・覚えてない。」
A「俺は完全に覚えてるから問題ない♡」
ニコニコ笑う相葉さんの笑顔が眩しすぎる。
N「相葉さんさ・・・優し過ぎるよ?」
A「そう?」
N「もし相葉さんが誰かを抱き締めてたら・・・どんな理由があったとしても、俺は大激怒する自信がある。」
しかも謝られたって簡単には許さないと思う。
A「にのちゃんは怒っても良いよ?てか、にの以外を抱き締める事なんか無いから!」
N「・・・絶対?」
A「ぜーったい!!」
あっお芝居の仕事とかは除外してね、なんて慌てて言う相葉さんが可愛くて、俺の頭を撫でていた相葉さんの手を取りチュっとキスをした。
N「来週・・・」
A「ん?」
N「スケジュールちょっと余裕できるでしょ?」
ちゃんとマネージャーに確認済みだ。
N「相葉さんとユックリ過ごしたいな・・・泊まった次の日もお昼までゴロゴロしてさ。」
酔ってもないのに、面と向かってこんな素直になるのは恥ずかしいけど・・・
赤くなる顔を相葉さんの大きな手で隠しながら、それでも何とか目を見て言えた。
A「いいね・・・一日中にのちゃんを抱き締めててあげるよ。」
相葉さんは優しく微笑んで、俺の前髪をかきあげてこめかみにキスをした。
くすぐったくて、心がソワソワしちゃうよ。
A「あと5分だけ・・・」
そう言いながら、結局マネージャーが迎えに来るギリギリまで俺たちは甘いキスに夢中になった。