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スイッチ

第10章 波乱。


A side


A「・・・早く会いたいね。」


N「・・・会いたい。」


A「好きだよ、にの。」


N「・・・知ってる。」


A「俺に会えないからって翔ちゃんに甘えないでよ?」


N「・・・・・・。」


A「おい!」


N「ふふふっ、分かってるよ・・・ほどほどにしとくね?」


甘えるのかよ・・・


まぁでもどっか他の男に甘えるよりかは、メンバーの方が・・・
でも翔ちゃん時々にのを見る目が変態だし危ないかも!
いや、おーちゃんだっていつもにのを可愛い可愛いって言ってるし実は1番危険?


A「松潤に特製手作りハンバーグで餌付けされる可能性だってあるぞ・・・」


N「何言ってんの?」


A「・・・口に出してた?」


N「んふふ、バカな事考えてないでいい加減支度しろよ。」


ぶっきらぼうに言ってるけど、優しい表情してるんだろうなって分かる。
にのってホントに甘い可愛い声だなぁ・・・


A「明日の夕方にはそっち帰るから。良い子で待ってろよ?」


ちょっとイケメン風にかっこよく言ってみた。
笑われると思っていたけど、反応が無い。


A「にの?」


N「・・・良い子で待ってる。」


小さく呟いたその声が、ものすごく甘くて耳が熱くなる。
こんな可愛い健気な子を置いて行く事に何だかすごく罪悪感が・・・
主人に忠実なペットのワンコをお留守番させる気分だ。


明日、仕事を巻きまくって出来るだけ早く帰ろう・・・!!


とにかく今は・・・


A「時間がないーーーーーーっ!!」


のんびり話していたせいで、気付けばマネージャーが迎えに来る時間になっていた。
まだシャワーも浴びてない!!


A「にのっゴメン!!マジで時間ない!!」


バスタオルとパンツを掴んで風呂場へダッシュする。


N「んふふ、バカ。」


また甘く可愛い声。


A「時間見つけてメールする!愛してるよにの!」


電話を切った俺は急いでシャワーを浴びて、濡れた髪のままマネージャーの車へと飛び乗った。

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