テキストサイズ

スイッチ

第10章 波乱。


A side


A「にのちゃんは昨日何してたの?」


N「何も・・・ゲームしてただけだよ。
てか早くシャワー浴びて準備しなさいよ。泊りの用意できてんの?」


A「できてるよ!そっちから電話かけてきたくせに〜!」


N「だって・・・」


A「ん?」


N「・・・これ以上声聞いてたら会いたくなるもん。」


A「・・・・・・」




これ、意外だった事のふたつめ。


にのちゃん、思ってたより素直。
皆といる時は甘えてこないし口が悪かったりするけど、2人きりの時や電話だとこうやって可愛い事をサラリと言って俺をキュンキュンさせるんだ。
小悪魔にのちゃんめ!



A「もう、仕事行きたくなくなるじゃん!」


N「それは行けよ。」


A「冷たい!にのちゃんツンデレの緩急がすごいよ!」


N「ふふっ・・・子供みたいな事言うお前が悪い。」


A「なんだよ、せっかくにのが喜ぶ話があったのにな〜
言うのやめよっかな〜」


N「は?なに?」


A「聞きたい?」


N「めんどくさいな、さっさと言いなさいよ。」


甘えっ子にのちゃんから、通常にのちゃんに戻ってる。
コッチのにのも可愛くて好きだ。
恋人バージョンと友達バージョンの両方のにのを知ってるなんて、俺ってスゴイ幸せ者♡


N「なに笑ってるの、気持ち悪い。」


A「くふふ、大好きだなって思ってただけ♡」


N「はぁ?!」


甲高い声をあげたにのちゃんは、きっと今顔を真っ赤にしてるんだろうな♡


A「あさって、にのがオフの日さ・・・・・・」



N「勿体ぶるなよ。」



A「くふふ、俺もオフになったよー!」




N「・・・・・・・え?」



A「スケジュールが変更になったの!」


N「・・・・・・・・」


A「にのちゃん?」


N「・・・・ホントに?」


うわぁ、メッチャ嬉しそうな声♡
会って伝えたかったなぁ!
顔が見たい・・・


A「ホントだよ!1日ずっと一緒に居れるとか最高じゃない?」


N「うん・・・」


A「俺ちょー嬉しい♡にのは?」


N「・・・嬉しい。」


A「ラブラブしようね?」


N「・・・うん。」


すごく喜んでるけど、どこか切ない声。
俺も一緒だよ、にのちゃん。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ