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第10章 波乱。


仕事の合間、相葉さんからの連絡が来てないか何度もチェックしていると、1件のメール。



N「あれ?」



以前共演した俳優さんから、今日俳優仲間達で飲まないかというお誘いだった。



N「前ドタキャンしちゃったしな・・・」



先輩俳優との約束があったのに、相葉さんに会いたくてドタキャンした。
あれから機会が無くて、会って謝れていない。



今日は先輩たちに付き合うか・・・
OKの返事を返し、相葉さんへも今日飲みに行く事をメールする。



家に1人で居るより、寂しい気持ちも誤魔化せるよね。



N「早く明日になんないかなぁ。」



こんな事ばっか考えてしまうなんて、まるで恋を覚えたての子どもみたいだ。








pm20:00。
予定通りに仕事が終わった。



N「・・・ふふ♪」



相葉さんからメールがきている。



“飲み会楽しんできてね!2人きりじゃないよね?!”



N「んふふ、ヤキモチ?」



“ バカ。2人きりじゃ無いよ。あんま遅くならないように帰ります。”



・・・可愛げの無い返信すぎたかな。



“ 行ってくるにゃ。”



送信してソッコー後悔。
可愛げがあるかどうかは内容の問題であって語尾ではない。絶対。


N「アホか俺は・・・」


メンバーに貰った猫耳の影響受けすぎだよ・・・
アレを付けてひとりで興奮した事を思い出して、なんとも居た堪れない気持ちになった。



俺、たぶん浮かれすぎ。
相葉さんと絶対温度差あるわ・・・
本来恋愛にハマるタイプじゃない筈なのに・・・


ウザい恋人のチェックシートがあったとしたら、
今の俺はほとんどの項目にチェックが入りそうだ。


N「ん・・・?」


トボトボと先輩達との待ち合わせ場所に向かっていると、相葉さんからの返信。
忙しいハズなのに、なんだかアホなメールを送ってしまって申し訳ない。



“ 行ってらっしゃいにゃ♡”



N「ぶっ・・・・・!」



まさかの “ にゃ ” 返し・・・!!
しかもハート付き。



N「んふふっ♡」


相葉さん可愛いな。
まだ仕事の合間だろうに、どんな顔してメールしてんだろ。
ニヤけてなきゃ良いけど。


こんなメールのやり取り、メンバーに知られたらまたバカップルって言われちゃうな。笑


「ニノくん?何ニヤけてんの?」

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