
粉雪のファンタジー
第1章 *雪との出逢い*
こうして雪との、
幸せなX'masイベントも終え
次の日俺はさっそく、
スタジオにこもって、
昨日撮った雪の写真の現像をして居た。
マジで見れば見るほど、
最高のフォトが撮れたと思う!
……俺は勝利を確信して居た!……
これで取れなきゃ嘘だ!……
そう思った。
半日かかってようやく
現像も終わり、
俺は勝負の一枚を持って、
社長に会いに行く。
『……出来たんだな?……
涼?……』
『……はい!……
この作品でよろしく、
お願いします。』
俺は勝負の一枚を社長に差し出す。
タイトル
『最愛の人……雪……』
明らかに社長の顔付きが変わった。
そして俺の肩を叩いて、
『……やったな……涼!』
と言った。
そしてどこかに電話を掛けて、
『……今度の大会……
何かが起こりますよ!!
ええうちが勝負賭けますよ!!』
と話していた。社長の顔は、
優しく微笑んでいた。
俺は胸を撫で下ろし
一礼をして社長室を後にした。
第1次審査の結果が出るのが、
1週間後……
暫くは落ち着かない日々に、
なりそうだ。
外に出ると今日も雪が降っていた。
