
粉雪のファンタジー
第1章 *雪との出逢い*
X'masが過ぎてから、
俺と雪の仲もより一層親密度が、
増すものなのかと思ったが、
俺のコンクールの事があったりで、
俺には毎日仕事ずくめの日々が、
待っていた。
……雪にもなかなか……
逢えないでいた……
それでも毎日電話はしていたし、
雪に逢える時はずっと一緒にいた。
時間がたてば経つ程、
俺は雪に夢中になっていた。
雪への想いが醒めるなんて事は、
全然なかった。
どんどんどんどん
雪に惹かれて行った……
……こんなに愛しく……
思えた女は初めてだった……
……もちろん……
今までも女はいた……
だけど心の何処かで、
俺はいつも覚めて居たんだ……
……だから雪に……
ここまで惚れた自分に
正直驚いていた……
……でももう……
雪しか目に入らない……
……雪しか……
……要らない……
……そのぐらい俺は……
雪に夢中だった……
こうして雪に逢え無い時間も、
愛を確かめあう日々の中、
……ある日ついに俺の耳に……
『第1次審査通過』
の、第一報が飛び込んできた。
この上無いビックニュースに、
俺は心が踊って居た!
雪に一刻も早く、
知らせたい、
気持ちで、
いっぱいだった。
