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粉雪のファンタジー

第2章 *拓の告白*





俺は先輩を見送りフラつきながら、
ホテルの部屋に戻る。



冷蔵庫から缶コーヒーを取り、
ベットに座って雪の手紙を、
読む事にした……






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世界で一番愛しい涼へ



……涼……ごめんね?……
もう全て聞いたかな?……



突然あなたの前から姿を消して、
本当にごめんなさい……



私もうあなたに
逢えなくなりました……
私がずっと傍にいて?って、
涼にお願いしたのに、
嘘ついてごめんなさい……



本当は自分の口から涼に、
言いたかったけど……
涼の優しい笑顔見てると、
どうしても言えなかった。
私が泣いてしまうから……

涼と出逢って、
涼に愛された日々は、
私が今まで生きて来た中で、
一番幸せで……
一番大切な時間でした……


涼と初めて見た映画……
涼と初めて迎えたイブの夜……
あの日貴方に愛された事は、
いつまでも私の心の中に、
大切な宝物として
残っています……



今年のイブはきっと涼と、
一緒に居られないな……

でも私には、
涼に愛された沢山の、
想い出があるから……

どうか涼も悲しま無いで……
決して一人で、
いつまでも居ないで下さい。
違う誰かと幸せになって下さい……


……貴方が……
幸せじゃないと意味が無いから……

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