粉雪のファンタジー
第2章 *拓の告白*
『……章……有り難う……
後輩の前で泣くなんて、
俺、カッコわりーな……』
『カッコ悪くなんか無いっすよ!
むしろ、ダメな先輩を、
初めて見れて嬉しいですよ♪』
『……ハハ…、…』
俺は、何を……
迷っていたんだろう……
『……章……有り難う……
俺雪に逢いに行くよ。
最後まで雪と一緒にいる……』
章は優しく微笑んだ。
『先輩ならそう言うと思ってました。
頑張って下さい!』
俺も優しく微笑み返した。
仕事も終わり俺達はそれぞれの、
場所に帰る。
俺は章に本当に感謝した……
章が背中を押してくれなかったら、
俺はまだ迷っていた……
俺は本当に最高の仲間に恵まれた。
後輩の章とそして拓先輩……
みんなの為にも、
強い俺にならなきゃ!
……そして……
愛する人の傍に居なくちゃ……
……もう迷ってる時間はない……
……俺は雪に逢いに行く……