TABOO
第4章 *未来へ*
六本木の有名レストランなら、
限りがあるはずだ。パソコンで調べる伸一。
『……なあおまえ?……
六本木の有名レストランって、
知ってる?』
『……そうね……
5本の指に入るなら、
a pageとmoon、
後は、Michelle
ラ・ポート alive
かしらね~?』
『……有難う……
あ、明日ちょっと遅くなるから。』
『逢いに行くのね?』
『……ああ……』
『……逢えるといいね?……』
『……ああ……』
女には全て話してあった。
伸一は心に決めていた。
明日レイに全て話そうと……
……次の日……
伸一は休みを取っていた。
午後から、
レイに会うべく為に、
朝から家を出た。
もちろん会える保証なんて、
あるはずもなかったが。
伸一にとっても賭けだったのだ。
六本木に着いて、
レイを捜しだした。
始めの3件にレイは居なかった。
伸一は余計な店は探さずに、
この5件に賭けていた。
……絶対この5件の中にいる……
何故かそう思った。
そして時刻は、
いつの間にか夜8時に
なっていた。
そして最後の店。
a page の店……
伸一は何故かこの名前が、
引っ掛かっていた。
……頼む!居てくれ……
そう願い、
伸一は店に入った。