TABOO
第1章 *初めての出逢い*
15分もしたら、
潮の香りが鼻についた。
『……海……いいと思わない?
俺海好きなんだ♪』
『……ほんと気持ちいい……』
車の中で流れてる曲も心地よかった。
洋楽のヒップホップ♪
『1時間ぐらいで帰るから海辺歩かない?』
『……そうね……』
……海なんて何年ぶりだろう……
美沙はそんな事を思って居た。
『……あ~♪……気持ちいーなあ~♪
海はやっぱり女の子と来たいよね♪』
そう言うと、
レイは大きく伸びをした。
そんなレイが少しだけ、
大人に見えてドキッとした……
レイが手を繋いで来る。
もう驚きはしなかった。
砂浜に腰を下ろした。
誰も居ないレイと二人だけの、
海だった。
『……冬の海もいーよな……』
……美沙を見つめる……
肩に手をかけられる。
美沙は……
……ああ…くるな……と思った。
そして美沙もそっと、
瞳を閉じる……
……レイは優しく……
美沙の唇にキスをした……