TABOO
第1章 *初めての出逢い*
……振れるだけのキス……
やがて大人のキスをした……
何度も何度も……
……とろけるような……
口づけと言うのがあるが、
レイはまさにそれだった……
……忘れていたな……
こんな感覚……
美沙がそんな事を考えて居たら、
『……帰ろっか?……
これ以上居たら俺ヤバイかも……』
……私は一瞬……
そうなってもいいと思って居た……
胸が……
締め付けられた……
帰りの車の中はレイは恐ろしく、
無口だった。
それは美沙も同じだった。
『……何処で降ろせばいい?……』
美沙には買い物がまだ、
残っていた。
現実に帰る時間……
『……さっきの所でいいわ……』
『……有難う……楽しかったわ♪』
美沙は素直にそう言って居た。
……これでもう逢えないのか……
本当にもう終わりだろうか……
するとレイが車から降りて来た。
『……待って……!!
これ俺のメアドと携帯番号。
慌てて書いたから、
汚いけど読める?……
メールでもなんでもいいから、
してきて?……
俺……やっぱりこのまま……
終わりにしたくないよ……』
そう言うとレイは、
もう一度美沙にキスをした……
『……レイ皆が見てるよ?……』
……美沙は笑ってレイを見つめた……
帰り際……
『……美沙!俺ほんとに……
彼女いないからね!!
美沙さんから返信きたら、
ちょっとは期待してもいい?……』
『……私は結婚して居るわ……』
『……俺は美沙を信じてる……』
『……有難う……レイ……』
と、言うのが……
美沙は精一杯だった。
そしていつもの日常へ
美沙は帰っていった。