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TABOO

第1章 *初めての出逢い*






30分ほど買い物をして、
美沙は帰って来た。
そう。いつもの日常へと、
美沙は帰って来たのだ。


ーーー広いーーー

一人の時は広過ぎる部屋。午後3時…
夕飯の支度をするにはまだ早い時間。
ソファーに座りレイから貰った、
LineのIDを見つめる美沙。
ふと涙がこぼれてきた……

……鮮やかだった……

本当にあんなわずかな時間で、
全て起こった事なのだろうか?

過去美沙を誘って来た、
男達はまず海になんか……
連れて来なかった。
飲みに行ってそのままホテルが、
お決まりだった。

レイは今までの男と全然違う。
本当に鮮やかだったレイ……
見事だと言ってもいい。

美沙のIDを聞かないのも、
美沙には新鮮だった。
ちゃんと美沙の都合も、
考えている事がわかる。

レイは1時間の間で美沙の心を、
充分過ぎるくらい掴んで居た……


…レイに惹かれてるのが解る……


………逢いたい………

……別れたばかりなのに?……

……でも……美沙は……
素直にそう感じていた。

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