ふたつの鼓動
第2章 1ヶ月ぶりの
「ただいまぁ」
ガチャッと扉を開けた
すると
「おっかえりいいぃぃ!!」
二階の部屋からドタバタと駆け降りてきて
ボフッと わたしの胸に抱きついてきた
小さい男の子
「ただいま、ほた」
微笑んで小さい体をそっと抱き上げる
この子は、わたしの弟 穂大花(ほたか)
まだ4歳の小さくてかわいい年の離れたかけがえのない家族の一員だ
クリックリの大きくてかわいい目は
わたしと同じぱっちり二重 目の色はパパと同じ 光沢のある焦げ茶色 髪はサラサラのストレート
肌は真っ白ではないがママ譲りのピンクオークル
絶対この子も将来男前なのは言うまでもない
「お出迎えありがとなぁ。ほた、今日も元気に遊んだん?」
そう聞くと うんっと大きくうなずいて
ぱっちぱちの目を向けてくる
我が弟ながら殺人レベルの顔だな...
気を抜いたらもってかれそう...
穂大花を抱っこしてリビングのドアを開けた