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ふたつの鼓動

第2章 1ヶ月ぶりの











わたしは改めて彼の顔がよく見える位置で見て目を見開いてしまった





最初の 顔がよくみえない位置にいたときは同い年くらいかと思っていた


だけど、この人は雰囲気からしてたぶん20歳は越えているのだろう。


はっきりと 幼い と言うには少しばかり

漂いすぎている色気と彼の艶めいた肌が

"漢"(おとこ) と主張しすぎていたから






しいて言うなら、










小悪魔の顔した妖しい.........なんとか?とか?









そんな言葉がしっくりくるような顔立ちだった











その艶めかしい大人の色気のせいでしばらく呼吸を忘れて驚いていたわたしの頬に

両手を添えて 心配そうに小悪魔が顔を覗き込む





「......なぁ、大丈夫か?」





すると、

ハッと我に返ったわたしが

バクバクと音を立て出す胸を押さえギュッと握る










「......俺の顔に...なんかついてた?」





不思議そうな小悪魔がわたしの頬から両手を離し、自分の顔を確かめるように触る






「あっ......いや、なんでも...ない」









止まらない胸の音を鷲掴みにしながら冷静になろうと呼吸を整えながら答える








すると彼がクスッとわらった










「...そんなに可愛い顔が慌ててどうしたんで?固まってたと思えば胸押さえたり......ぁ、もしかして俺の顔にみとれてた?」








少しからかったような悪戯な笑みを含んで問いかけてきた








...っ.........






まただ、その艶っぽい意地悪な微笑みがすごく色っぽくてかわいくて絶句して言葉がうまく出てこない




確かに顔は小悪魔といえる童顔なんだけどその人間離れした白い肌と ギラッと輝く琥珀色の瞳がまるで妖が化けているような謎めくオーラを放っていて...



どうしようもないほど美しい






また鼓動を速めたわたしのハートは鳴りやむことを知らず、ただただ体の火照りに耐えていた







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