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校えっち(校閲)ガール

第2章 桐生悠人の事情①

「高層ビルのガラス張りのエレベーターなんか
小便ちびっちゃいそうになるよ」
「そうなんですか……私、田舎育ちだから
よく分からなくて……ごめんなさい」

そっか……石垣島から東京に来たんだった。

俺目線で話してしまい申し訳なく思った。

「実はさ、今も怖いんだ」
「え?」
「日向さん気付いてた?この部屋10階だよ」
「あ……そうでしたね」

同じ目線で話し同じ空間に居ることを
忘れちゃダメだな。

「一緒に外を見てみようか」

日向未央の手を取ると窓際に行った。

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