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悠人と翔太が知り合いって……

「ごめん……分かんない……」

一先ずここは悠人を
知らないということで通そう。

「だよなー。こんだけデカいマンションで
いちいち住人なんか把握出来ないよなー」
「……そうだね」

エレベーターが下降してくることに気付いた。

きっと悠人だ。

「翔太くん。私の部屋に来ない？」
「悠ちゃん先輩に会ってからお邪魔させて
もらおーかなー。ちょっと電話してみよー」

ジーンズのポケットから
スマホを取り出そうとする
翔太の手を掴んだ。

「先に私の部屋に。ね？そうしよ」

翔太の掴んだ手を引っ張り
非常階段へ向けて走った。