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校えっち(校閲)ガール

第27章 桐生悠人の事情⑦

「これからは俺も未央も自分のことは
自分でする。未央は寝室とリビング
どっちを自分の部屋にする?」
「……寝室でお願いします」

未央は身体を硬直させ
声まで震えていた。

出会った頃の未央に戻ったようだった。

優しい言葉のひとつでも
掛けられれば良いのだが
未央と翔太が浴室で戯れていた残像が
頭から離れずにいた。

『♪♪♪~』

また翔太からの着信か。

翔太は悪くないと分かっていながら
電話に出ることを拒んだ。

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