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校えっち(校閲)ガール

第29章 桐生悠人の事情⑧

「俺が悠人くんの実力を見出だせれば
辞めずに済んだのに。本当申し訳ない」
「いやいや。今回はたまたまですって」

褒められれば悪い気はしない。

飲めない酒も、つい進んでしまう。

そしていつの間にか
スタッフに取り囲まれていた。

「悠人くんと杏奈ちゃんて本当に
付き合いたての恋人みたいでしたね」
「杏奈ちゃんが悠人くんにスッゴク
愛されてる感じがしました」
「もう本当に付き合っちゃえばいいのに」

立ちっぱなしで飲んでいるせいか
足元がふらついてきた。

やはり俺は体質的に酒が合わないようだ。

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