兄達に抱かれる夜
第10章 可愛がって貰えたみたいだね
「えっ、いいの?」
嬉しくて、康兄様の顔を見て、優しい視線にぶつかる。
でも、いいのかな、試験勉強もまだ、自信ないし、もっと勉強した方がいいって思うけど。
「その変わり、びしびし勉強するんだよ。頭の中にきっちり詰め込めさせるから、そのつもりで頑張れよ?」
優しいけど、ちゃんと厳しくもしてくれる、甘やかしてるようで、大事なところは教えてくれる。
それが分かるから、安心するんだ。
康兄様が何を勉強するのか、時間を計算しながら、きっちりと予定をたててくれて、冷や汗をかきながら、説明を聞いた。
結構、スパルタなんだけどね。
そうして、康兄様にしごかれて、一緒に勉強をして過ごす。
頭の中を整理しながら、落ち着いた時間を、康兄様と共有した。