
兄達に抱かれる夜
第5章 毎日日替りであの子達と過ごして貰いますよ?
戻されて、悲鳴を上げる。
和兄様の腕が強引に捕まれて、部屋の外へと連れ出された。
「ちょっと来いよ、和にい……」
翔太兄様の瞳がギラリと和兄様を睨み据えて、「はいはい」苦笑してる和兄さまはあたしに「明後日待ってるよ」ウインクしながら連れ去られた。
はあ〜、溜め息をついて、ベッドから体を起こした。
そこへ翔太兄様が部屋に戻って来て、ガチャリとあたしの部屋の鍵が掛けられた。
えっ、なんで、鍵を閉めるのっ?
あたしを振り返って見つめる、翔太兄様の顔に、ゾクリとした。
「なんで、すぐに、鍵を掛けないんだ、俺が戻って来る前に……」
翔太兄様がゆっくりあたしに近付く、距離が縮まって、急激にあたしの体温が上昇する。
ドキン、ドキン、胸が早鐘をうつ、翔太兄様の綺麗な顔に、魅入られたように、動けない。
「なんで、そんなに無防備なんだ、俺に酷い事されたの、忘れたのかよ?」
そんな事言われても、どうしてそんな、責めるような目をしてあたしを見るの?
悲しくなって俯いてしまう。
キシリ、あたしの隣に翔太兄様が座ってベッドが軋む音がした、目頭が熱くなって、涙が溢れてしまう。
「悪い、そんな顔、させたい訳じゃないんだ……謝りたかったんだ、俺は……っ」
翔太兄様の瞳が艶やかに揺れて、熱い瞳にじっと見惚れてしまう。
ゆっくり唇が寄せられて、翔太兄様の端正な顔が傾いた。
「恵麻……っ」
掠れたような低い声が耳元に囁かれて、胸が熱くなる。
唇が重なった瞬間、じわりとした熱が体中に痺れたように広がった。
「んんっ……んあっ……っ」
熱い舌が絡められて、ゾクリとした快感に甘い声が漏れてしまう。
「キスしただけで、そんな声、出すなよ……止まらなくなる」
翔太兄様があたしの体を抱き寄せながら、ベッドへとゆっくり押し倒された。
どうして?
今日は誰と過ごす、指示なんて、何もないのに。
翔太兄様の熱い瞳に魅了されたように、動けない。
ただ、切なくて、苦しくて……甘くて、翔太兄様の熱い舌が、暖かい手があたしに触れて、それが快感を生み出す。
ベッドへと押し倒されて、ネグリジェを脱がされて、
