兄達に抱かれる夜
第9章 こんなこと、もうやめて。
「あんっ……やああっ……待って……っ…ひゃあっ……っ」
翔太兄様の指があたしのあそこの中で、指がバラバラに蠢いて、奥の方まで掻き回された。
どうしようもない快感に震えながら、喘ぎ声を上げる体を、後ろからぎゅっと支えられながらも、指で責めたてられる。
………こんなんじゃダメだ、ちゃんと、話がしたいのに、翔太兄様の指に乱されて、思考能力が低下している。
馬鹿みたいに、ただ喘ぎ声を上げ続けて震える事しか、出来ない。
待って待ってと、うわ言のように繰り返して、涙を流して。
理性を保てなくなる、ああ、あたしは何を伝えようとして、必死になっているの?
翔太兄様は聞いてくれないのに……?
あたしの事なんか、ちゃんと、見てくれてなんかないのに……。
「翔太兄様……っ……だめっ……お願い……っ……聞いて……っ?」
びくん、びくん、翔太兄様の指で、体は勝手に絶頂へと導かれて、頭の中が真っ白になる。
立っていられなくなって、ふらつく体を支えられて、部屋の壁に押し付けられた。
壁に縫い止めるように支えられて、翔太兄様の体がぐっと近付いて、一瞬見えた表情に胸が締め付けられる。
どうしてそんな顔をするの?
いつものように、鋭く熱い瞳の中に、一瞬見えた光が、切なく悲しそうに揺れて、胸が突かれる。
泣いてるのはあたし。
いつもいつも、泣かされてるのはあたしなのに。
そんな顔をするなんて。
ずるいよ………。