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愛してるのに,愛せない(続)

第2章 傷

((日高side))




千晃の身長にできるだけ近いサイズのスウェットを選んだが,それでもかなり大きくて,まるでてるてる坊主だった





そんな千晃もかわいい






ごはんを食べ終わって,お風呂に入っていないことに気がついた






日「千晃〜,お風呂はいる?」

千「ひとりは…こわい…」

日「じゃあ,今日はやめておく?」

千「だっちゃんと一緒なら…入る…」





唐突な言葉に聞き間違いかとも思った





千晃はとんでもない純粋だ






きっと今日レイプされていてもわからないことがたくさんあったのだろう







それにしても,千晃は性というものを理解していないのだろうか







日「千晃あのね…男子は女の子の体みたら興奮しちゃう。千晃も自分の体見られたら恥ずかしいでしょ?(笑)」


千「1人でお風呂入るのより平気…」


日「ううん,俺がだめなの。千晃の体見たら俺,何するかわかんないよ??」




純粋な千晃に1から説明するのも恥ずかしくて,あいまいな返しをしてしまった



とりあえず体拭きシートを使って今日は済ませることにした





日「千晃,1人で…は寝れないよね…」

千「だっちゃんと,一緒が,いい」



俺の目を真っ直ぐ見つめてくる千晃がかわいすぎて見入ってしまいそうになった





ベッドに入り,向かい合わせになる





千晃のふわふわした髪からはシャンプーのいい香りがする






俺は,どうしても千晃に聞きたいことがあった

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