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愛してるのに,愛せない(続)

第2章 傷

((日高side))







千「だっちゃんはずるいよね」

千「だいっきらい」

千「私だけ辛い思いしてさ…」





これは千晃の本心じゃない


目を見れば簡単にわかる


千晃はこれを言いたくて言っているわけじゃない,と


ただ目の前にいる俺に抱えていたものをぶつけているだけ,と





日「千晃,言いたいこと,もうない?」

千「なんで……ひどいこと言ったのに……?」

日「それで千晃の気持ちが軽くなるなら,俺にいくらでも当たっていいよ。ぜんぶ受けとめるから」


千「だっちゃん…ごめんね…ありがとう…」





気づけば千晃は腕の中で眠っていた








((千晃の支えに…なれたかな))









目の前にいる千晃がたまらなく愛しくて








千晃の額に軽く触れるキスをして眠った

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