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愛してるのに,愛せない(続)

第3章 アシタノヒカリ

((千晃side))




真ちゃんに言われて,突然吹っ切れたように次々と自分の気持ちを言葉にすることができた





千「私はただ,これ以上みんなに迷惑をかけたり気遣わせたり,みんなを困らせたりしたくなかったの!!遥先輩がどうしたら今すぐ離れてくれるかって考えたら,答えは1つしかないでしょ!?自分がみんなと一緒にいなければ,迷惑だってかけずに済むでしょ!?だから私はもう一緒にいないって決めたのに,なんで否定されないといけないの…?もうわけわかんないよ………」





自分の気持ちを言葉にすればするほど涙が出た





顔をあげると,リーダーがなぜかにこにこしていた





浦「千晃なりにたくさん悩んで考えて決めたことだったんだね。すごいと思う。」





自分のことを認めてくれた嬉しさから,また視界が揺らぐ





浦「でもね,俺たちは迷惑だなんて少しも思ってない。千晃はそう感じてあたりまえだと思うけど,気にすることなんて少しもないんだよ。俺たちにとって、千晃はかけがえのない存在で,絶対にいなくなっちゃいけない人なの。千晃にとって俺たちはどうでもいい人かもしれないけど,俺たちの中の千晃はすごく大切な人。」






リーダーの言葉を聞いて,号泣してしまった





((何考えてたんだろう,自分))





浦「千晃,みんなに言うことは?」



千「は、なれ……るなんて…い……て…ごめ…っな…さぃ……ふっ……」


西「もう,千晃戻ってこなかったらどうしようかと思ったじゃん!w」


秀「ほんとだよ。バカ千晃。」


千「宇…野ちゃ……も……ごめ…んね……?」


宇「ううん,私こそ千晃の気持ちも知らずに強く言い過ぎちゃった。ごめんね。」






こうして私たちは,元の関係を取り戻した

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