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愛してるのに,愛せない(続)

第5章 負けない心

((千晃side))





後半戦もにらめっこ状態が続く







宇「動かない…ね…」

千「うん……」






監「残り1分!!!」







手を合わせて,試合の様子を見守る








残り1分から,秀ちゃんとにっしーと真ちゃん中心にボールを繋いでいく






その隙をみつけただっちゃんが一気に駆け上がる









秀ちゃんからだっちゃんに繋げる最後のところ








秀ちゃんにはマークが付けられていたため,パスを出すのは難しそうだった








宇「あれ…きついね…」






宇野ちゃんもそう言う







でも秀ちゃんはそんなきつい状況からでもいいパスを出す








相手のディフェンスの間のほんのわずかな隙間をボールがくぐり抜けた







繋いだボールの先にはだっちゃん








千「だっちゃんいけーーーーーーっっっっ!!!!!!!」








誰もが待ち望んだ瞬間だった








鋭いシュートは綺麗なカーブを描いて相手ゴールに突き刺さった





宇千「きゃーーーーっ!!!」

宇「やったよ!!!全国だよ!!!!」

千「ほんとにっ……よかっ……ぅ……た…」

宇「も〜千晃泣かないの!!!(笑)」



そう言う宇野ちゃんも目に涙を浮かべていた







ベンチに戻ってきた選手の中にも,涙を流す選手がたくさんいた







西「ねえ!!すごくない!?!?全国だよ!!」


宇「うん…!!」


與「今日だけにっしーのディフェンス最高やった!!」


西「今日だけってひどくない!?」


與「いや,直也くんこそさすがやったわ」


千「めっちゃキーパー大活躍だったもんね!」


浦「そりゃ頑張りましたよ(笑)」


宇「そういえばMVPのおふたりさんは??」


浦「ほら,歩いてきたよ」




振り返ると,スキップしながらこちらに向かってくる2人の姿があった

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