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大型犬との夏波乱

第4章 ~文彦の魔の手~

「そんなの嘘に決まってんじゃん
ちなみに旅行の時に一緒にいた連れは、今の俺の金づるなんだ」

あの、射手座旅館の中から一緒に出て来た奴か…。

「金づるって、もしかしてあの男にも?」

「あぁ、そうだよ
アイツにも、借金の保証人を頼んだんだ
俺は、大金のためなら相手に尽くすし、身体も捧げれるんだよ
見事に、アイツも保証人になってくれたぜ」

「お前って奴は…ッ!」

これが、文彦の本性か。

大金を手に入れるためなら、相手に尽くして身体も捧げて信頼を得て保証人を確保。

「それで、俺の時みたいにまた誰か所へ雲隠れか」

「あぁ、そうだよ
幸い、アイツは旅行で3日間はいないし、次の候補も見つけてある
やっぱり、一度に大金を手にするならこうでもしなきゃな(笑)」

「お前、最低最悪だな!」

こんな奴を親友と思い、借金の連帯保証人になったのが間違いだった!

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