テキストサイズ

大型犬との夏波乱

第4章 ~文彦の魔の手~

まさか、初めて会った素性の知れない奴を匿い、酷い目に合ったのに借金を全額返済する馬鹿がいるとはね。

「あぁ、でもなんか気に入らないな」

大喜は幸せな暮らしをしてる、同居人のあの人と楽しい日々を過ごしている。

自業自得なのに、俺に全部の責任をなすりつけるとはな~。

大喜に不愉快な思いをさせられた、お礼を何かしないと気が済まない。

「そうだ!
雲隠れするまでの間、暇潰しにあの2人で遊ぶとしようかな♪」

◇車の中◇

-小太郎視点-

「「……。」」

駐車場から出て少し経ってからも、僕達の無言状態が続いている。

僕もだけど、大喜君もあのあとだから話しかけるタイミングを伺ってるんだろう。

結局、中々お互いに話しかけないから、今も不穏な空気が続いている。

「小太郎さん…。」

「ん?」

「俺、やっぱり迷惑な存在ですか…?」

「どうしたの?急に」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ