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大型犬との夏波乱

第4章 ~文彦の魔の手~

少しして、他の客に料理を届け終わって辺りを見る。

「わっ」

「!?」

店内に、皿が割れる音が響く。

「ちょっと、何やってんだよ!」

「こっちは、腹減ってるのによ!」

「す、すみません…!」

文彦と連れの男性が、朝陽君に怒鳴る。

「朝陽、どうした?」

足をつまずいて、床に手をついてる朝陽の近くに寄る。

床を見ると、2つの皿が割れて料理を散乱していた。

「どうした!」

店長もやって来た。

「このスタッフがつまずいて、俺達の注文した料理を落としたんすよ」

文彦が、店長に文句を言う。

「こっちは、腹が減ってて10分くらい経って、やっと食えると思ってたのに」

連れの男性も、店長に文句を言った。

「申し訳ございませんでした
すぐに、作り直しますので」

「申し訳ありませんでした!」

「……。」

店長と朝陽は、頭を下げて2人に謝罪する。

俺は無言で頭を下げた。

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