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大型犬との夏波乱

第4章 ~文彦の魔の手~

2人の住処を知ってた方が、いろいろと何か出来ると思ったからだ。

あと、昼過ぎに大喜が働いてる喫茶店に行ったのは、大喜に嫌がらせするためだ。

だが、直接アイツに何かするわけじゃなくて、他のスタッフに狙いを定めた。

その方が、自分が働いてるせいでこんな事に……って、大喜の性格的に自分を責める筈だから。

そのうち、他のスタッフ達に対してもいろいろとするつもりだ。

「おそらく、俺達に家を知られないために遠ざかってるかもな」

「だろうよ」

俺は、大喜に恋人が出来て借金も返済してもらい、楽しく仕事もして幸せに暮らしてるのが、何となく気に食わない。

◇梅田喫茶店の前◇

-大喜視点-

「小太郎さん、出ないなぁ…。」

スタッフルームを出る前、小太郎さんからメールがきてたのに気が付き、内容を読むと変な車に追跡されてるとの事だ。

「もしかして、文彦って人じゃないですか?
追跡してるの」

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