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大型犬との夏波乱

第4章 ~文彦の魔の手~

小太郎さんが運転する車が、信号が赤に変わるのと同時に突き進み、俺達も突き進もうとした。

だけど、別車道から他の車やトラックなどに遮られ、足止めを食らって見失ってしまった。

「運の良い人だ」

「どうする?」

今彼が、俺にこのあとの事を聞く。

「今日のところは、引き上げよう
また明日、梅田喫茶店へ行こう」

「了解」

この年上の今彼は、本当に便利だ。

俺に盲目で、俺の言う事を信じて命令も聞いてくれる。

いずれは、アンタも借金の連帯保証人になってもらうよ。

◇ガソリンスタンド◇

-小太郎視点-

「うん、上手く撒いて今はガソリンスタンドで、ガソリンの補充してもらってるとこだよ」

『良かった~
心配してたんですよ』

「大喜君、心配かけてゴメンね」

文彦が、乗ってると思われる車を撒いたあと、途中でガソリンスタンドに寄った。

ガソリンの補充の間、大喜君にスマホの通話で報告しているとこだ。

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