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大型犬との夏波乱

第5章 ~訪れる平和~

「ではもし、こちらの落ち度だとしたら今日を含む今月分の、お客様達のお代は無料とさせて頂きます」

「それは」

「本当なんですね?」

「はい、もちろんです」

店長が頷くと、2人は嫌な笑みを浮かべる。

「でも、どうやってそちらの落ち度じゃないと、証明するんですか?」

「世の中は証拠ですよ
しょ・う・こ」

「それでは、少々お待ち下さい」

そう言い、店長は2人が座ってるテーブル席に近付き、テーブルの上に置いてるボールペンを掴む。

「すまないが、これで録画した動画を店のパソコンに移してもらえますか?」

「わかりました」

店長は、ボールペンを小太郎さんに渡す。

店長と小太郎さんのやりとりに、文彦と今彼はポカーンとしている。

「あぁ、このボールペンはただのボールペンじゃないんだよ」

「えっ!?」

「小太郎さん、アンタ……声が…?」

小太郎さんの声が変わり、驚く文彦と今彼。

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