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大型犬との夏波乱

第5章 ~訪れる平和~

俺は、スマホを取り出して通話ボタンを押す。

「もしもし、小太郎さん?
入って来て良いですよ」

「は?」

「小太郎さんは、今ココに…。」

店のドアが開き、小太郎さんが中へ入って来た。

-小太郎視点-

「え、何で!?」

「だって、小太郎さんは…。」

文彦と今彼は、僕と彼を交互に見ながら混乱している。

僕は、そのまま大喜君達のそばまで歩く。

「言っとくけど、本物の僕はこっちだよ」

「じゃあ、こっちの小太郎さんは…?」

文彦が、彼の方を見る。

「それでは、そろそろ俺の自己紹介をするとしよう」

彼は言うと、自分の顔を掴んでそのまま皮を剥がし始める。

「「ッ!?」」

彼の行動に驚愕する文彦と今彼。

「へぇ、実際に見るのは初めてだな」

「俺も」

興味津々の様子で、朝陽君と緋露君は彼を見ている。

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